2017年版最新ポータブルカーナビが出そろった所で新製品の比較をしたいと思います。
今年のポータウブルカーナビの中で地図更新が付いたナビだと2018年以降~2020年の東京五輪(東京オリンピック)まで使える製品もあります。ただ、スマホのナビアプリでもいいじゃんって思うかもしれませんが長距離の移動はポータブルカーナビに軍配が上がります。
ないので最初に、スマホのナビアプリには無いポータブルカーナビの「利点」についてみていくことにします。
ポータブルカーナビの利点
- ナビ専用
- 電源問題
スマホと比較してポータブルカーナビの利点はこの2つだと思います。
ナビ専用に作られている
ナビ専用なのでスマホと違いフリーズや途中で電話が鳴って画面が切り替わる心配も無い。元々車内で使うのを想定して作られているから本体の熱で止まる心配も無し。
電源問題が無い
ポータブルカーナビはシガーソケット(アクセサリ電源)から電源を取るので長時間使用によるバッテリー切れの心配は無い。スマートフォンでも車載用USB充電器を使うことでバッテリーの心配は無いけど、充電中の高温による動作制限やバッテリーの寿命を縮めるのでお勧めしない。
なので、近所の買い物にはスマホナビで十分かもしれないけど、県外など長時間移動にはポータブルナビが活用できる。あまり道慣れしてない県外で駐車場探してるときに、もしフリーズしたら大変だからね。
2017年版最新カーナビは地図更新機能がある製品がおススメ
地図更新は製品によるけど3年間更新できるのが一般的。さらに3年後の2020年まで使えるからビックイベントの東京オリンピックまで現役で使えちゃう。2020年の東京五輪までは建設ラッシュだからね、多くの高速道路やインターにジャンクションまで開通予定だから複雑な都心部を走る際は最新のナビが欠かせない。
そんな2017年版カーナビでお勧めするのは3つの機能が付いてる製品。
- 地図更新が付いている
- 7インチ画面
- 2画面表示(レーン表示)
これら3つの機能について詳しく見ていく。
地図更新が付いている
地図更新は3年間更新できる製品がほとんどなので、2017年に出たばかりのポータブルカーナビだと2020年に開催される東京オリンピックまで最新のデータで使えるのです。建物は更新されないのと小さい規模の道路の対応も遅れることがあるけど、高速道路や幹線道路はいち早く対応してくれるので長距離の運転にはありがたい。
1年後でも来年出る新製品と同じ地図データになる。
東京オリンピックが開催される2020年度までは高速道路の建設ラッシュが続くので、いくつか開通予定の道路をまとめた。なお、開通の延期による地図更新期限の延長は無いので、その点は注意してほしい。
東京オリンピックは2020年7月24日~9月6日に開催される予定です(パラリンピック含む)
2020年度(平成32年度)まで開通予定がある主な高速道路
首都圏中心に2020年度(平成32年度)までに開通予定の高速道路一覧です。平成は30年までとなっていますが、次の年号が発表されてないので平成を使います。
- 関東
- 首都高速
- 東海
- 関西
- 阪神高速
の順で表にまとめてる。
高速道路(関東) | 区間 | 開通予定 |
---|---|---|
東京外環自動車道 | 三郷南 – 高谷JCT | 2017年(H29)年度 |
東関東自動車道 | 鉾田 – 茨城空港北 | 2017年(H29)年度 |
新東名高速道路 | 海老名南JCT – 厚木南 | 2017年(H29)年度 |
新東名高速道路 | 厚木南 – 伊勢原北 | 2018年(H30)年度 |
新東名高速道路 | 伊勢原北 – 御殿場JCT | 2020年(H30)年度 |
東京外環自動車道 | 中央JCT – 大泉JCT | 2020年(H32)開通目標 |
東関東自動車道 | 潮来 – 鉾田 | 2020年度内? |
高速道路(首都高速) | 区間 | 開通予定 |
---|---|---|
10号晴海線 | 豊洲出入口 – 晴海仮出入口 | 2017年度 |
高速道路(東海) | 区間 | 開通予定 |
---|---|---|
東海環状自動車道 | 養老JCT – 養老 | 2017年(H29)年度 |
新名神高速道路 | 新四日市JCT – 亀山西JCT | 2018年(H30)年度 |
中部横断自動車道 | 新清水JCT – 富沢 | 2018年(H30)年度 |
高速道路(関西) | 区間 | 開通予定 |
---|---|---|
新名神高速道路 | 高槻第一JCT- 川西IC | 2017年(H29)秋 |
新名神高速道路 | 高槻第一JCT – 高槻第二JCT | 2017年(H29)秋 |
新名神高速道路(連絡路) | 川西IC – 神戸JCT | 2020年度(H32)年度 |
高速道路(阪神高速) | 区間 | 開通予定 |
---|---|---|
信濃橋渡り線 | 西船場JCT | 2019年(H31)年度 |
2号淀川左岸線 | 海老江北 – 豊崎 | 2020年度(H32年度) |
参考:NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本、首都高速道路株式会社、Wikipedia
7インチサイズのポータブルカーナビ
実は、5インチカーナビと7インチカーナビの地図表示範囲は同じなのです。7インチのほうが画面サイズが大きくなるので解像度(地図表示範囲)が同じでも文字が大きく見やすくなります。
ダッシュボードの上など設置場所に制約が無ければ、7インチサイズがおススメです。
2画面表示(レーン表示)
高速道路を走ってると、この先のインターやSA・PAが一覧で分かるけど、一般道の交差点表示も一覧で表示できる製品がおすすめです。レーン表示があると進行先の交差点の詳細が分かるから、片側2車線の道で左側ずっと走ってそのまま左折レーンに入る心配が少ない。
交差点のレーン表示があると、慣れない繁華街など走ってて次の交差点を直進なのに左折レーンに入ってしまう間違いが少なくなる。交通量が多いと急に車線変更も難しいから事前に先のレーンが分かってると役立つよ。
PNDのジャイロ機能や車速パルス(車速情報)、トンネルモードってどうなの?
最近は少なくなりましたが、数年前まではジャイロ機能や車速パルスに対応してる製品も多く出ていましたが、ジャイロ機能や車速パルスがあると交差点を曲がった後の反応の良さやトンネル内で案内が迷走する事が少なくなる。
ジャイロ機能と車速パルスがあると日本一長い山手トンネルを走行する時に分岐や出口などの案内の誤差が少なくて済む。山手トンネルは地下を走ってるのでGPSだけのナビだと間違って地上の一般道の案内に変わる場合がある。
分岐や出口を間違えると再ルートで地上の一般道が案内される場合があります。
次に、トンネルモードは、GPSオンリーのナビに付いている事が多く、トンネルに入る前の速度から「一定の速度で走ったと仮定して」案内をする機能。ジャイロ機能や車速パルスには劣るけどトンネル内でそれなりに使える。
ただ、トンネル内の渋滞や速度変化に対応してないから実際に走行している位置とズレる事もあるのでトンネル内に分岐がある道は注意が必要。
首都高速など複雑な分岐は事前に確認しておくとよい
ジャイロ機能や車速パルス、トンネルモードがカーナビに付いていても案内が遅れることも考えられるから、分岐や出口など事前にチェックしておくと道を間違える心配が減る。
なので、ポイントで覚えておくと間違える心配は少なくなると思う。
例えば僕なんかは、常磐道から東名高速に向かう時は、
常磐道から首都高に入ってC2内回り(右)に行きトンネル内の大崎JCTに入る
とかそんな感じで覚えてる。
別に全部の道を覚える必要は無い。分かれ道のポイントや出口だけ絞ればよい。
2017年発売のポータブルカーナビ
- 地図更新付き
- 7インチ画面
- 2画面表示(レーン表示)
先ほど説明した通りこれら3つの機能から、2017年版ポータブルカーナビでおススメしたい製品を紹介していく。と言っても地図更新機能が付いてる機種が1つだけなので、「地図更新が有る製品」と、「地図更新が無いけどオービス情報搭載の製品」の2機種について紹介します。
地図更新の有効期限は決められているので最後の更新から日が経ちすぎると更新できなくなるので注意が必要です。
グロナスや準天衛星みちびきにも対応 パナソニック『CN-G1100VD』
- 地図更新:2020年9月30日まで
- 地図更新頻度:年6回(2ヶ月毎)
- 地図データ:ゼンリン/16GB
- 住所検索:約3,820万件
- ジャイロセンサー搭載
- FM VICS WIDE対応
- グロナス対応
- みちびき対応
地図更新が2020年9月末まで対応してる。更新頻度も2ヶ月毎と多いのも魅力。FM VICSにも対応してるので渋滞回避のリルート機能もあります。ジャイロセンサーが付いてるので交差点を左折した時の自車位置の反応の良さも特徴。
Amazon:52,220円
楽天:51,800円~
(価格は2017年6月30日時点)
地図更新が無しオービス付きポータブルナビ ユピテル『YPB-743』
- 地図データ:マップル/8GB
- 住所検索:約3,600万件
- オービス情報
地図更新が無いので、東京オリンピックまで開通予定の道路に対応していないですが値段がお手頃です。地図データも2017年春と新しいので新名神の「八幡 – 城陽」や首都高速の「神奈川7号横浜北線」など4月,3月に開通した区間も収録されています。
地図データにマップルを使っているので地図の正確性(車で通れない道を案内するなど)がゼンリンより落ちますが、オービス情報が付いているので、地図更新無しのポータブルカーナビで一番使いたい製品ですね。
ただ、ユピテルの『YPB-743』は音楽再生とナビ表示が同時に使えないので音楽を聴く場合はカーステを使う必要があります。
Amazon:22,010円
楽天:22,000円~
(価格は2017年6月30日時点)
Amazon限定モデルもありスペックは『YPB-743』と同じになります。取扱説明書が付いて無いので価格が少し安い。
取説はユピテルのお客様サポートからダウンロードができます。
Amazon:\21,980
(価格は2017年6月30日時点)
あとがき
3年更新が付いてる2017年版ポータブルカーナビは、パナソニックのGorilla『CN-G1100VD』しかありません。
地図更新が付いてるポータブルカーナビは1つしかありませんが、地図更新が無い製品はユピテルの『YPB-743』をおススメしたいですね。オービス情報も付いてます。